名人戦七番勝負第4局 佐藤天彦名人ー羽生善治竜王

こんにちは、シーマンです。

天彦名人の1勝2敗で迎えた名人戦第4局ですが、先程封じ手が行われ、先手の天彦名人が47手目を封じました。


横歩取りの出だしから、30手目までは2日前に行われた王位戦の羽生ー松尾戦と全く同じ進行。しかも羽生竜王が負けた後手側を持つということで、羽生竜王の用意の作戦が期待されましたが、先手の天彦名人が手を変えて31手目に2三歩と指します。

ここから両者長考が続きますが、局面としては序盤の激しい局面から一転、落ち着いた流れに変わります。


封じ手の局面は、解説の増田五段曰く先手指せそうとのこと。互角以上はありそうです。

増田先生は、42,43手目の1五歩、3四角を見て、この交換は先手が得をしたとのコメント。続く7四歩、8八金に対しても、先手得に見えるとの見解。最後の3三金についても、これで5六角なら先手が大分得したと発言されていました。仮に増田先生の見立てが正しければ中盤の折衝で天彦名人がポイントを重ねた可能性が高いです。

羽生竜王としては、先手の大駒どちらかを封じ込める展開にしたいところ。7三桂を活用して飛車に働きかける展開が予想されます。


明日の2日目にも注目ですね。それではまた。