升田幸三賞、名局賞の投票受付開始

こんにちは、シーマンです。

毎年恒例の升田幸三賞、名局賞の一般投票受付が開始されました。

第24回升田幸三賞・第12回名局賞アンケートフォーム

 

ちなみに私、昨年は見事名局賞を的中させることができました。観る将としての集大成ですので、今年も真剣に予想したいと思います。

 

早速ですが、現時点で私が考える名局賞候補は以下の通りです。

【本命】第65期王座戦五番勝負第1局 中村太地六段-羽生善治王座

【対抗】第76期順位戦A級10回戦 豊島将之八段-三浦弘行九段

【大穴】第43期棋王戦予選 藤井聡太四段-澤田真吾六段(千日手指し直し局)

 

本命は王座戦第1局と予想。中村先生が羽生先生に大逆転勝ちを収めた対局です。

報道陣が終局に向けて準備を始めるほどの敗勢から、中村先生が驚異的な粘りを見せ1時間近く秒読みの中で粘り続けます。最後には中村先生が猛攻を仕掛け、羽生先生が受け無しと判断し投了。しかし感想戦を進めてみると、先手の最善は千日手であり、まだまだ難解という驚きの結末でした。

中村太地先生の初タイトル獲得に懸ける執念を感じた一局ということで、本命に推します。懸念としては、途中でかなり形勢に差がついていた点、終局時点で実際には優劣不明という点、ここをどう判断されるか…という気はします。

 

対抗としては、先日行われたA級順位戦の豊島-三浦戦と予想。この対局も終盤に形勢が二転三転する熱戦でした。私は仕事が繁忙期でリアルタイムで見ていないのですが…

 

大穴には、棋王戦予選の藤井-澤田戦を挙げます。藤井聡太先生がデビュー後負けなしの20連勝を決めた対局であり、将棋連盟アプリのサーバをダウンさせた前代未聞の一局です。私もアプリを見ながら、なぜ更新されないのかおかしいなぁと思いながら更新ボタンを連打していた一人です。。

終盤、藤井玉が部分的には受け無しの状態から、王手の連続で自玉の詰めろを解除するという、藤井先生の凄まじい勝負術が見られた一局でした。おそらく表彰があるとすれば特別賞だとは思いますが、一応候補に挙げておきます。

 

他にも何個か挙げたかったのですが、印象に残る対局がすぐには思い出せませんでした。今期のタイトル戦は中盤で形勢が傾き、そのまま押し切る将棋が多かったように思います。

ただ、まだ対象期間の3月末までは時間がありますので、A級の最終局や、棋王戦、王将戦などで熱戦が見られることを期待します。

 

長くなりましたので、升田幸三賞については次回にします。それではまた。